ファイル共有を殺そうとすることは,ネットワークを殺そうとすることと変わりはない。そして,ネットワークは死なない。人間が死んでも地球は残るように,ネットワークは死なない。人を殺す武器はあるが,地球を壊す武器は存在しない。
11月に行われた会議でマイクロソフト社の研究者が「ピア・トゥ・ピアのファイル共有による違法コンテンツの撲滅は不可能」とする論文(Wordファイル)を発表した。無限に効率のよいファイル共有の存在の前では,どんなに洗練された著作権保護システムも意味をなさないと指摘している。
爆笑してしまった。面白すぎるよ,MS。著作権保護機能などまったく意味がない,と著作権保護機能にずんずん足を踏み込んでいくMS内部の人間が断言している状況はかなり笑える。コピープロテクトCDなどを作っている人たちも,この論文を笑えるんだろうね(←笑う理由が違います。ぃゃ〜楽しい楽しい。
動画は落とすのが大変だからまだ商売のネタになると書かれているようだが,その見解も怪しい。ナップスターが出始めたころ,ダイヤルアップで1曲を落とすのに数10分かかっていても,ナップスターは使われていた。音楽も動画も情報に過ぎない。すべての情報は流通し,検索され,拡散するべきもの。別に商売を止めろとは云わない。なんだったらCD1枚を3万円ぐらいで売ったら? それでも買う人は買うんだから。とにかく,今の商法はすべて破綻しているもの,と認識すべきである。
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